スマート農業比較ナビ
作物別スタートガイド

麦・大豆などの畑作を未経験から始める

耕起・播種・防除・収穫など、トラクターで広い畑を往復する作業が中心です。まっすぐ等間隔に走る作業が多く、自動操舵の効果が出やすい作目です。
衛星の電波を受け、運転手がハンドルから手を離してもまっすぐ畑を進むトラクター

国の実証で減った作業時間(水田・畑作の平均)

38%減

スマート農業の技術を入れた作業ごとの、労働時間の削減率の平均です。

出典:農林水産技術会議事務局「労働力不足の解消に向けたスマート農業実証の結果について」

主な作業

畑作で使えるスマート農業の道具

道具ごとの向き不向きです。規模や地域によって変わるので、目安として見てください。

畑作の公的な事例

国の実証などの資料から。費用が増えた点や条件も、資料に書かれたとおりに載せています。

畑作中山間

中山間の大豆で、小さな田を合筆しGNSSで排水対策

役員3名・従業員95名(パート、技能実習生含む)の大規模経営(経営面積861ha、大豆281ha・水稲326ha・小麦153ha・そば151haほか)(令和3年度)

中山間の小さな田んぼを何枚もまとめて大きくし、トラクターの位置情報で作った凹凸マップをもとに排水の溝を掘りました。大豆の収量が4割以上増え、経費は増えたものの10a当たりの利益も上がりました。ドローンなどの機械より、圃場の条件整備が効いた事例です。

導入した技術:緩傾斜圃場の合筆、GNSS受信機による凹凸マップ作成と溝掘りによる排水対策、収量コンバイン(別の実証区で農薬散布ドローン・リモコン草刈機も使用)

合筆後の作業効率
約2倍に向上(10a程度の圃場6~8枚を1つに)
大豆の単収(10a当たり)
132kg→187kg(42%増加)
労働時間(10a当たり)
6.85時間→6.90時間(排水対策のための追加作業を含む)
利益(10a当たり)
4.2千円→10.5千円

注意:機械・施設費は10a当たり32.6千円→37.6千円、乾燥調製料金を含む賃借料及び料金は11.2千円→16.5千円に増えた。慣行区の単収は過去5年間の平均値。ドローン・リモコン草刈機は表とは別の実証区での使用で、今後経営全体に展開するとしている。

出典:実証事例(大規模畑作(大豆) 小区画圃場を合筆し、作業効率・収量を向上)(農研機構 スマート農業実証プロジェクト 成果ポータル)

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道具の費用の試算例

例として3ha・年2回の防除で試算しています。製品は価格がいちばん安いものを機械的に選び、補助金は使わない場合です。トラクター本体・資材・燃料などは含みません。

組み合わせ1年目に払う額年あたりの費用
記録から始めるアプリで記録、防除はドローンに委託12.8万円12.8万円
直進は機械に任せる+後付けの自動操舵133.3万円30.1万円
ドローンも持つ+ドローンを購入254.6万円36.4万円

年あたりの費用は、機械を法定耐用年数(農業用設備7年)でならした額です。計算の前提と出典は費用シミュレーターに載せています。

面積や製品を変えて試算する

ドローンで散布できる農薬

農林水産省の登録情報から、ドローン(無人航空機)による使用の登録がある農薬を作物ごとに調べられます。

始め方と、使える支援

技術や作業の時期は、地域や品種によって大きく変わります。まずはお近くの就農相談窓口で、その地域で畑作を始める方法を聞いてみてください。

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